未来の音楽は無料になるのか? - BBC
英国国営放送(BBC)のウェブサイトのカルチャー・セクションに、11日、グレッグ・コットによる「未来の音楽は無料になるのか?」と題するコラムが掲載されました。グレッグ・コットは、米シカゴ・トリビューン紙の音楽批評家です。
1999年のナップスターの登場以来、音楽を売ることが難しくなってきた。ファンと音楽愛好家だけが、勝者のようにみえる。アーティストも勝者になれるのか、敗者のままなのか。
スウィフトは、アルバム『1989』の楽曲を、音楽ストリーミング・サービスのSpotifyから引き上げた。『1989』は130万枚を超えるセールスがあり、熱心なファンは確実に購入する。
U2は、アップルから1億ドルをもらって、iTunesへの無料配信を許可した。
また、カントリー・ミュージックの歌手ガース・ブルックスは13年ぶりのアルバム『マン・アゲインスト・マシーン』を、自ら立ち上げた音楽配信サービス"ghostunes.com"で配信する。ガース・ブルックスは、過去三十年間でもっともアメリカで楽曲を売ったソロ・アーティスト。彼は、彼のビジネスを知っている。
これらの例は、ファンが消費者として扱われており、企業や中間業者が、アーティストとファンをコントロールしている。
しかし、インターネットやソーシャル・ネットワークの普及により、いまやファンが、音楽を批評したり、宣伝したりすることができるようになった。アーティストは、ファンを消費者として見るだけではなく、仲間として見なければならないだろう。
そのためには、インターネットの中立性が重要になるだろう。