ハリウッドは攻殻機動隊のキャスティングで混乱している | Forbes


アメリカの経済誌Forbesは、6日、「ハリウッドは攻殻機動隊のキャスティングで混乱している」という記事を掲載しました。
米VARAETY誌の「スカーレット・ヨハンソンが攻殻機動隊の主演に」というスクープ記事で、ハリウッド版『攻殻機動隊』の主演や、監督候補などが、伝えられました。
このニュースに対して、米Forbes誌のOllie Barder氏は、「このキャスティングや制作チームでは、良い映画になるとは思えない」と批判的な意見を述べています。

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記事において、Ollie Barder氏は、日本のアニメや漫画が実写になると、ハリウッドはとても評判が悪い、と指摘する。文化的な問題なのか、能力に欠けているのかはわからないが、ハリウッドの経営者は間違いを犯しており、それは、今回の"Ghost in the Shell"でも同様だ、と批判する。
スカーレット・ヨハンソンについては、キャスティングの理由として『ルーシー』のアクションの評価が高かったからだと推測されるが、それは少佐とは方向性が違うものである、と批判する。そして、むしろ菊池凛子の方が、少佐にはふさわしいと思う、との考えを示している。
1995年に押井守監督のアニメが公開されたとき、ジェームズ・キャメロンが、映画化に取り組んだことは知られている。少なくとも彼は漫画のファンであり、サイバーパンクのファンである。キャメロンは、ハリウッドで"Ghost in the Shell"を監督できる、数少ない監督の一人だ、という。
もしかしたら、良い映画になるかもしれないが、このキャスティングや制作チームでは、良い映画になるとは思えない、と厳しく批判している。

Hollywood Loses The Plot With Its 'Ghost In The Shell' Movie Casting

No Asian? 草薙素子役を白人のスカーレット・ヨハンソンを演じることには賛否があるようです。5日付けのThe Christian Science Monitorの記事によると、スカーレット・ヨハンソンの起用に賛成する意見としては、「興業成績に良い影響を与える」、「アクション映画のベテランである」などがあります。これに対して否定的な意見として、「アジア人が登場しないのはおかしい」との指摘があります。この立場をとる人は、かわりの候補として『パシフィック・リム』に出演した菊池凛子を挙げる人が多いようです。
Scarlett Johansson in 'Ghost in the Shell': No Asian actors available? - CSMonitor.com
ドリーム・ワークスのスピルバーグは、"Ghost in the Shell"のファンで、2008年の時点で、映画化権を獲得していたそうです。米Variety紙の2008年4月14日付けの記事によると、3D映画をめざしていたそうです。
DreamWorks to make ‘Ghost’ in 3-D | Variety
2008年の時点にドリーム・ワークスが映画化権を獲得した時点で、監督としてジェームズ・キャメロンの名前も取り沙汰されていたようです。菊池凛子主演、キャメロン監督という可能性はありえたのか興味はありますね。