初音ミク:日本のホログラフのポップスターは音楽の未来かもしれない - 英ガーディアン紙

英ガーディアン紙のウェブサイトtheguradian.comは、5日、「初音ミク:日本のホログラフのポップスターは音楽の未来かもしれない」という記事を掲載しました。

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記事では、2013年に英語バージョンのVOCALOIDが発売されて以降、初音ミクは、国際的な現象になった、と紹介している。2014年には、初音ミクのライブが、ニューヨークとロサンジェルスで開催された。

しかしヨーロッパやアメリカでは、初音ミクは、依然として、ある種のギミックであり、日本のコチョコチョしたもの("kitschy-kook")と見做されている、という。

初音ミクについて、発売元のクリプトン・フューチャー・メディアの佐々木渉は、「いったん初音ミクの曲が、ユーザーの手に渡ると、我々は、コントロールできなくなる。これが初音ミクだ。初音ミクは、人やアニメでは無く、インターネット・コミュニティと彼らの創造性そのものである」と説明している。

米ニューヨークマガジン誌は、これを「一般参加型であり、非階層型の、とても新しいポップスターシステム」と呼んでいる。

Hatsune Miku: Japan’s holographic pop star might be the future of music | Music | The Guardian

日本は数千発の核兵器をつくるために十分プルトニウムを保有している - Foreign Policy

国際情報誌のForeign Policyのウェブサイトは、1日、「日本は数千発の核兵器をつくるために十分プルトニウムを保有している」というジェフリー・ルイスによるコラムを掲載しました。

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コラムは、筆者のジェフリー・ルイスが、坂本龍一のファンである、との自己紹介から始まる。

そして、坂本龍一は、STOP ROKKASHO(ストップロッカショ)という反原発運動を展開していることも紹介する。

青森県六カ所村では、原子力発電の使用済み核燃料から、ウランとプルトニウムを取り出す再処理施設が試験運転している。

しかし、プルトニウムを使用する高速増殖炉もんじゅは事故続きで稼働できないために、いまやプルトニウムは10tを超えている。これは、数千発の核兵器をつくることのできる量で、核不拡散に関する問題をはらんでいる。

六カ所村の再処理施設の本格運転は2016年3月に延期されている。ジェフリー・ルイスは、この遅れは、日本が再処理プロセスの安全性を見直す上で良い機会になるだろう、と指摘している。

坂本龍一がキャンペーンを続け、YMOを再結成することになるかもしれないが、日本が、将来を見据えた方針転換をすることを期待する、と記事を結んでいる。

Japan Has Enough Plutonium to Make Thousands of Nukes

生まれつき議員に適している - The Economist

イギリスの経済誌The Economistのウェブサイトは、11月29日、「生まれつき議員に適している」というタイトルの、日本の政界における世襲をテーマとした記事を掲載しました(タイトルは"To the manner born"「生まれつき適している」という慣用句のもじり)。

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記事では、まず、「猿は木から落ちても猿だが、代議士は選挙に落ちればただの人だ」という日本政界の格言を紹介している。

そして、「ぼっちゃん」という日本語をwell-born "brats"(良家のこども)と解説し、自民党の国会議員の5分の2以上が、これに該当するとしている。

「ぼっちゃん」は日本にとって悪いことなのか? という問いに対して、安倍晋三首相は、その祖父である岸信介がめざした憲法改正への情熱を受け継いでおり、それが政治的な弱点になっている、と指摘する。

また、世襲議員は、その議員を選んだ利益団体に対峙することができない、とも指摘している。

Japanese politics: To the district born | The Economist

なぜ日本はシリコンバレーに対する技術的優位を失ったのか - SFGate

米サンフランシスコ・クロニクル紙が運営するニュース・サイトSFGateは、26日、「なぜ日本はシリコンバレーに対する技術的優位を失ったのか」という長文のレポートを掲載しました。筆者のデビッド・ウェーバーは、米サンフランシスコ・クロニクル紙の記者で、日本の公益財団法人フォーリン・プレスセンター(FPCJ)の招きで、日本各地で取材活動を行いました。

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かつての日本は、ウォークマン、ビデオカメラ、CD、テレビゲームで世界を席巻した。しかし、21世紀に入ると日本の技術的優位は失われた。日本は、iPodやiPhone、Yahoo!やGoogle、アマゾンやアリババ、FacebookやTwitter、AirbnbやUberを生み出すことができなかった。

いったい何が起こったのか?

1つの答えは、移民にある。シリコン・バレーは世界中から才能を集めているのに対して、日本は移民に制限をかけている。

日本の終身雇用を批判する起業家もいる。若い人は大企業への就職を望み、そうした企業はリスクを避ける傾向にある。

また、日本企業はハードに固執する傾向にある。かつては強みのあった分野だが、いまでは中国、韓国などの競争相手にすぐコピーされてしまう。

さらにでは、最近まで、スタートアップ企業が必要とするエンジェル・ファンドやベンチャー・キャピタルなどの資金調達システムが存在しなかった。

もし日本の技術的優位が復活する可能性があるとしたら、ハイテク機器に囲まれて育った教育レベルの高い労働力、スタートアップに求められる長時間労働をいとわない忠誠心に求められるだろう、と記事は結んでいる。

Why Japan lost its tech edge to Silicon Valley - SFGate

ソニー・ピクチャーズがハッキングされ、身代金のためにデータが盗られた - CNET

IT情報サイトのCNETは、25日、「ソニー・ピクチャーズがハッキングされ、身代金のためにデータが盗られた」という記事を掲載しました。

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記事によると、"#GOP"というハッカー・グループが、ソニー・ピクチャーズの内部データにアクセスし、それを公開する、と脅迫しているという。ハッカー・グループが何を要求しているかについては現時点では不明という。

ソニー・ピクチャーズの社員は、パソコンの使用を停止して、ネットワークやメールへのアクセスが禁止された。モバイル機器の使用も禁じられているという。

Sony Pictures hacked, data held for ransom - CNET