アンジェリーナ・ジョリーの戦争映画はアジアで興業上の困難に直面している - 香港SCMP紙


香港の英字紙サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP、南華早報)は、13日、「アンジェリーナ・ジョリーの戦争映画はアジアで興業上の困難に直面している」と題する記事を掲載しました。
記事は、アンジェリーナ・ジョリーが監督した映画『アンブロークン』(12月25日全米公開)が、日本と中国の二つの国において異なった受け止められ方をするであろうことを分析したものです。
『アンブロークン』の原作は、ローラ・ヒレンブランドの『アンブロークン:勇気とサバイバルの驚くべき実話』で、その主人公は、元オリンピック・ランナーの米兵ルイス・ザンペリーニ。
1943年5月、ザンペリーニは、搭乗機が太平洋上で墜落し、いかだで洋上を漂った後に、日本軍の捕虜となりました。日本兵による拷問に耐えつつ、終戦まで生き延びて、米軍によって救出されたというストーリーです。この本が出版されてから、すでに29カ国語に翻訳されましたが、日本語版はまだ出版されていません。
(この記事は、11月30日にアメリカのロサンジェルス・タイムスに掲載された記事が転載されたものです)。

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記事では、映画『アンブロークン』について、「日本においては、戦時捕虜に関する描写のために、相当な抵抗を受けるだろう。そして中国では、同じ理由のために、心から歓迎されるだろう」と分析している。

映画会社のユニバーサルは、依然として、日本で公開するための戦略を練っている段階という。しかし、ユニバーサルとしては、日本での公開は他の国よりも遅れることを認めている。

一方、中国での公開については、ユニバーサル映画が、中国の反日感情を利用して金儲けしているように見えることは、もっとも避けたいことだろう、と指摘している。

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